中学受験と体操は両立できる?我が家が「両立」を選んだ理由【中学受験×体操②】

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「どちらもやりたい」という娘の気持ちを聞いて、私たちはすぐに答えを出すことができませんでした。

体操を選べば中学受験を諦めることになる可能性もある。

中学受験を優先すれば、せっかく掴んだ選手育成コースへの道を諦めることになるかもしれない。

どちらを選んでも、娘が後から「やっぱりあっちをやりたかった」と思う可能性があります。

そこで我が家は、「どちらを選ぶか」ではなく、「どうすれば、できる限り両方を諦めずに済むか」という視点で考えてみることにしました。

 

中学受験と体操の両立について、改めてメリットとデメリットを整理してみた

そこで我が家では、「中学受験と体操を両立することには、どんなメリットがあるのか」「反対に、どんな負担があるのか」を改めて整理してみることにしました。

スポーツを続けながら受験勉強をすることは決して簡単ではありません。しかし、体操を続けてきたからこそ得られる力がある一方で、時間や体力など現実的な課題もあります。

ここからは、実際に我が家が感じた「体操を続けるメリット・デメリット」と、最終的にどのような基準で「両立」を選んだのかをご紹介します。同じように悩んでいるご家庭の参考になれば幸いです。

※前回までの記事はこちら

 

体操を続けるメリット

中学受験では、どうしても「勉強時間をどれだけ確保できるか」に目が向きがちです。

でも我が家の場合、体操を続けることには、勉強時間だけでは測れないメリットがありました。

まず大きなメリットは、集中力や時間管理能力が身につくことです。限られた時間の中で練習・勉強・休息をやりくりするため、「今やるべきこと」に集中する力が自然と育っていきます。

娘の場合、体操の練習がある日は、帰宅してから寝るまでの時間が限られています。「今日は○時までに宿題を終わらせよう」と、自分で時間を意識するようになりました。

……と言いたいところですが、もちろん毎回そんなにうまくはいきません(笑)。

それでも、体操のない日に比べて時間が限られるからこそ、「今やること」を意識する機会は増えたように感じます。

また、スポーツでは思うようにいかない経験も数多くあります。技ができない、試合で緊張する、悔しい思いをする。そのような経験を一つひとつ乗り越えることは、受験という長い戦いの中でも大きな支えになると感じました。

さらに、体を動かす時間があることで気持ちの切り替えにもつながります。勉強だけの日々ではなく、好きなことに夢中になれる時間があることは、子どもの心の安定にも大きな意味があると思います。

もちろん、すべての子どもに当てはまるわけではありません。しかし我が家にとって体操は、単なる習い事ではなく、娘の自信や成長、心の安定を支えてくれる大切な存在でした。学校や塾で嫌なことがあったときも体操で気持ちを切り替えられます。また、できない技を集中して練習することで、できるようになったときの達成感を得られ、自信にもつながります。先生方も明るく褒めながら上手に指導してくれるので、娘の心の支えになっているのは、親としても有難いことです。

 

体操を続けるデメリット

一方で、中学受験と体操を両立するには、現実的な負担もあります。

一番大きな問題は、やはり時間の制約でした。

選手育成コースになると練習時間が増え、帰宅時間も遅くなります。小学5年生以降は塾の授業時間や宿題も増えるため、「限られた時間をどう使うか」を常に考えなければなりません。

また、体力面も心配でした。学校、塾、体操をこなす毎日は、大人でも疲れてしまうほどのスケジュールです。睡眠時間が削られれば、体調面だけでなく勉強への集中力にも影響します。

さらに、親の負担も決して小さくありません。送迎やスケジュール管理、体調管理、精神的なサポートなど、子どもだけでなく家族全体の協力が必要になります。

「両立できるか」だけではなく、「無理をしすぎず続けられるか」という視点も、とても大切だと感じました。

 

我が家が大切にしたかったこと

両立を考える中で、我が家が一番大切にしたかったのは、娘の睡眠時間を確保することでした

成長期の娘にとって、睡眠時間はできるだけ削りたくないと考えていました。勉強時間を増やすために睡眠を削るくらいなら、勉強時間のほうを見直したい。それが、このときの私たちの考えでした。

また、選手育成コースへの挑戦は「今しかできないこと」でもあります。

中学受験をしないという選択をしたとしても、高校受験や大学受験など、その先に挑戦する機会はあります。一方で、体操の選手育成コースに挑戦できるタイミングには限りがあります。

コーチから聞いた話によると、体操の選手育成コースに所属している子どもたちの多くは、幼少期から「見込みがある」と判断され、通常クラスとは別メニューで練習を積み重ねてきたそうです。

小学5年生目前だった娘にとって、選手育成コースへ上がれるチャンスはまさに最後のタイミングでした。体操を本気で頑張れる環境に出会えたこと自体が、とても貴重な機会だったのです。

そしてもう一つ大切にしたかったのは、娘の気持ちです。

娘は転塾を望んでいませんでした。慣れ親しんだ先生や友達と離れることは、ただでさえ悩みの多い時期に、さらに精神的な負担を増やしてしまうかもしれません。

実際に塾の先生からも、「娘さんにとって塾のお友達は、自分の気持ちを素直に話せる大切な存在です。今は環境を変えないほうがいいかもしれませんね」とアドバイスをいただきました。

親としては効率だけを優先するのではなく、娘自身の気持ちや心の安定も大切にしながら、家族にとって最善の方法を探していきたいと考えました。

しかし、「両立する」と決めただけで、現実が変わるわけではありません。

これからは、塾・体操・家庭学習をどう組み合わせるのか。
何を削って、何を残すのか。
そして、娘自身が無理なく続けられるのか。

ここからは、実際の生活の中で試行錯誤していくことになります。

次回は、実際に両立を始めてみてわかったことを、わが家のリアルなスケジュールとともにご紹介します。

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